【土地境界測量】ブロック塀の上に境界プレートが貼り付けてあるけど大丈夫?

よく聞かれる質問として、ブロック塀の上に境界プレートが貼ってあるけど、大丈夫という質問があります。
確かに地面に埋めてある境界標に比べるとなんか頼りないなという印象になると思います。

大丈夫?と不安になる理由は、おおよそこんな感じだと思います。

塀が傾いたら、動いちゃうの?
塀を壊したらなくなっちゃいますよね?
プレートって、剥がれないの?

今回は、塀の上に境界プレートってどうなの?って話をします。

通常は、地面に穴を掘って境界杭をモルタルで根固めして設置します。

ただし、境界のポイントにブロック塀など障害物がある場合には、
物理的に地面を掘って境界標が設置できないということになります。

その場合には、金属プレートの境界標を設置することになります。

それでは、塀の上に金属プレートを貼り付けた場合の3つのポイントをお話します。

1つ目は、塀が傾いたら、動いちゃうの?
塀を建ててから、10年、20年、30年と経過すれば、当初は垂直に建てられていた塀が傾くということがあります。
ましてや、地盤のゆるい地域では、塀が傾斜する可能性が高くなります。

塀の傾き、下げ振りを使えば傾きの程度は確認することはできます。
座標値などの測量データがあれば、元の位置を復元できます。

測量をしていない場合には、測量をしておくと安心です。

2つ目は、塀を壊したらなくなっちゃいますよね?
確かに、塀を壊した場合には境界がなくなるということになります。
また塀を壊さなくても、ブロックの傘に貼ってある場合は、傘自体がとれてしまうことがある。

事前に測量をして元の位置に復元できるようにしておくと安心だと思います。

3つ目は、プレートって、剥がれないの?
実際に剥がれているプレートをよく見かけます。

車が踏むような位置ですと貼り付けプレートは向きません。
貼り付けでも、ドリルで穴を開けてアンカー付きのものを使用する方法もあります。
また、アンカー付きの金属プレートを周りをコンクリートで固めて設置する方法もあります。

金属プレートと接着面の相性が悪いときも剥がれやすくなります。
接着する面が凸凹している場合
ブロックが老朽化していて表面がボロボロしている。
そのような場合も剥がれやすくなります。

ただし、特殊で強力なボンドを使用します。
正しく、設置をすれば簡単には剥がれません。

それでは実際にやってみます。
接着する塀などは、ブラシできれいにして貼り付ける準備をします。
黒いボンドと白いボンドの2種類があって、これを混ぜ合わせることで強い接着力になります。
私は、牛乳パックを利用して混ぜ合わせます。

ゼブラ状ですと強い接着にはなりません。
ボンドは完全なグレー色になるまでよく混ぜ合わせます。

たまに大着をしてプレートの上にボンドを付けて混ぜる人がいます。
これでは、肝心なプレートの接着面では混ざっていないので、強い接着力にはなりません。
必ず、別の牛乳パックやトレーを用意して混ぜ合わせます。

こんな感じで取り付けます。

それではプレートの種類を紹介します。
貼り付けタイプのも
十字、角が矢印、垂直面が矢印のものがあります。
直線上を示すマイナスのもの

形状は、三角形、長方形、正方形のもの

アンカー付きのもの
周りをコンクリートで固めるタイプのもの

などがあります。

これを機会に、ご自身の土地の境界を見て、
塀が傾斜していないか、
プレートが剥がれていないか、
確認してみてはいかがでしょうか?