【土地家屋調査士】どんな仕事?測量士、司法書士との違いは?

今回は、土地家屋調査士ってどんな仕事という話です。

この動画を見ていただければ、測量士、司法書士との違い、土地家屋調査士が行う業務がわかります。
ぜひ、最後までご覧ください。


土地家屋調査士について話をしている動画がありますけど、内容に結構、間違いが多いです。
必ず、現役の土地家屋調査士の話を聞くようにしてください。


では、土地家屋調査士の仕事の疑問を3つにまとめてお話します。


1つ目は、土地家屋調査士と測量士の違いについてです。
土地家屋調査士は法務大臣が行う土地家屋調査士試験に合格したもので、
業務をするためには、日本土地家屋調査士会連合会の名簿に登録する必要があります。

測量士は、国土地理院の長が行う測量士試験に合格したもので、国土地理院に登録をしなければなりません。
測量士は、主に国や地方公共団体の行う公共測量を請け負って仕事をします。

したがって、分筆や地積更正、地図訂正など登記申請のための調査、測量、図面の作成は土地家屋調査士の業務となります。

測量士が主に公共事業の測量を行うのに対して、
土地家屋調査士は公共事業ではなく民間の仕事をメインに行うのが特徴です。



2つ目は、土地家屋調査士と司法書士との違いについてです。
不動産の登記は大きく分けて2つに分けられます。

・その不動産を特定するため現況を登記するということです。
この部分が土地家屋調査士の業務ということになります。
もう少し、具体的にお話すると、
土地であれば地目、地積
建物であれば、所在、種類、構造、床面積
このような不動産を特定するための現況に関することを土地家屋調査士が登記をします。

・その不動産にだれがどのような権利を持っているかということです。
この不動産の権利に関する部分を司法書士の業務ということになります。
その不動産が誰に所有権があるかということ
そのほか、抵当権、質権、先取特権のような債権も権利に関する登記です。

登記の構成で言うと
不動産の登記は、表題部、甲区、乙区この3つで構成されています。
この表題部には不動産の現況が書かれていて、その内容を土地家屋調査士が登記します。
甲区、乙区には、権利に関することが記載されていてその内容を司法書士が登記します。



3つ目は、土地家屋調査士の業務は?

土地家屋調査士法が昭和25年7月31日に制定されて、土地家屋調査士は国家資格となりました。
土地家屋調査士は、不動産の表示に関する登記と土地の境界(筆界)の専門家です。

では、具体的にどんな業務をしているかです。

土地では、境界の確認、境界標の確認または設置、面積測量、復元・分割測量など
建物では、所有権に関する調査、所在・種類、構造の調査と床面積の算定、区分建物・滅失等の調査をして法務局に登記申請の手続きをします。

そして現地の調査や測量に基づいて、
土地については分筆登記(1筆の土地を2筆以上に分割する)、
合筆の登記(2筆以上の土地を1筆に合併する)、地目変更の登記(畑を宅地に変更する等)、
地積更正登記(登記の面積を訂正する)などがあります。

建物については、表題登記(新築などで登記されていない建物を登記する)、
種類・構造・床面積の変更の登記(増築などで変更した場合に登記します)、
滅失の登記(取り壊し工事などで建物がなくなったときに登記する)

このような登記の書類、図面などを作成して、所有者に代理して法務局に登記申請手続きをするのが
土地家屋調査士の仕事です。


以上、土地家屋調査士の仕事についてお話しをしてきました。

ここで振り返ります。

1つ目は、土地家屋調査士と測量士の違いについてです。
土地家屋調査士は法務省の管轄、
測量士は国土地理院の管轄です。

主に、測量士は公共事業の測量をします。
土地家屋調査士は民間の測量がメインです。



2つ目は、土地家屋調査士と司法書士との違いについてです。

土地家屋調査士は、不動産の表示(現況)について登記をします。
司法書士は、不動産の権利(所有権や抵当権など)の登記を行います。



3つ目は、土地家屋調査士の業務は?

土地の地目の変更、分筆など
建物の新築や取壊したときの登記などをします。

このような登記の書類、図面などを作成して、所有者に代理して法務局に登記申請手続きをするのが
土地家屋調査士の仕事です。


以上、土地家屋調査士の仕事についてお話しました。





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