開業の年齢は○歳まで?【セカンドキャリアとしての土地家屋調査士】

大きい会社に入れば一生安泰、もうそんな時代ではありません。
そして人は長生きするようになって、人生100年時代と言われています。
なので80歳いやそれ以上まで働きつづけられたらいいですよね。
そのためにセカンドキャリを考える人は、多いんじゃないでしょうか。

今回は、セカンドキャリアとして土地家屋調査士はどうなの?
土地家屋調査士を目指すのは何歳までなら大丈夫か?
開業は何歳までにすべきなのかという話をします。
セカンドキャリアとして土地家屋調査士を考えるヒントになると思います。
ぜひ最後までご覧ください。

どーも(^^)
開業21年、土地家屋調査士の杉山です。
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先に結論を言うと、もちろん早くに開業したほうが良いのは間違いありません。
ただし、人生に遅すぎるということはありません。
思ったときにチャレンジです。
バイデン大統領は79歳です。
健康管理さえしっかりしていれば、かなりの歳まで第一線で働けます。

それでは、セカンドキャリアとしての土地家屋調査士について
3つのポイントでお話をします。

1つ目は、土地家屋調査士試験について
2つ目は、開業に必要な実務経験について
3つ目は、土地家屋調査士の年齢について

1つ目は、土地家屋調査士試験について
合格率が8%から9%とわりと難易度は高めの試験です。
ただし、司法書士などの超難関試験と違って、仕事をしないで勉強に専念するという人は少なくて働きながら勉強して合格する人がほとんどです。

合格までの期間ですが、1年で合格する人もいますが、3年程度かかるのが一般的であると思います。
また合格レベルの実力を身につければ必ず合格できるというものではなくて、
ちょっとしたミスで不合格になることもあります。
ちなみに私は本番でなかなか力が出せないタイプということもあって合格までに5年間かかりました。
試験は例年10月に、午前の部と午後の部に分けて筆記試験が行われて翌年の1月に筆記試験の合格者に対して口述試験がされます。
筆記試験は、測量士または測量士補、一級または二級建築士の試験合格者は、午前の部の筆記試験は免除されます。
測量士補の試験は、3ヶ月くらいの勉強で合格できますので、土地家屋調査士の試験を受けるのは、先に測量士補の試験を合格して午前の筆記試験免除を受けるのが王道です。

合格までの所要期間は、測量士補の試験を含めて3年前後かかるものと思ったいたほうが良いと思います。
仮に仕事をしないで勉強に専念できる環境であれば、1年の短期合格は十分に狙えると思います。

 

 

2つ目は、開業に必要な実務経験について

即独(実務経験なしでの独立)は可能か?
登記申請の業務については、実務経験がなくても試験の知識があればある程度対応できると思います。
ただし、測量については実務を学ぶ必要があります。
とは言っても、50歳代でしかも未経験の人が、正社員として雇用されるのはかなり難しいと思います。

その上で、私が考える即独の方法をお話します。
まずは、独立をして開いている時間に他の土地家屋調査士の手伝いをする。
その場合には、数名の土地家屋調査士に声をかけて、
「測量現場があるときには、ぜひアルバイトさせてください。」と言ってください。
その土地家屋調査士も、「手伝ってもらって助かるな、またお願いしたいな」と思えば丁寧に仕事を教えてくれます。
受験の予備校などを通じて、同業者の繋がりをたくさん持っておくと良いと思います。

土地家屋調査士の場合は、一人で事務所を運営している人もかなりの数います。
常時、人を雇用するのは厳しいけど必要なときにだけ手伝ってくる人がいると助かると思っている土地家屋調査士は多いです。
独立をして自身の業務を行いながら、他の土地家屋調査士の手伝いをして実務を学ぶのはいかがでしょう。

つぎに、独立して測量の業務を依頼されたら他の土地家屋調査士を紹介する。
可能であれば、測量を紹介してその測量業務の手伝いをさせてもらうというのはいかがでしょう。
紹介した測量の進捗の状況も分かりますし、業務を経験することもできます。

工夫をすれば、即独も可能ではないかと思います。

 

3つ目は、土地家屋調査士の年齢について

開業については、若いほうが有利なことも多いと思います。
ただし、ある程度人生経験を積んでからの独立もメリットがあります。
まずは、今までの人脈を活かせるということです。
つぎに、人生経験です。
土地家屋調査士の仕事は、忍耐強さと、動じない心、精神力が必要です。

確かに若い人には、パワーやスピードでは負けると思います。
ただし若い人にはない、人脈と人生経験があります。
起業して成功しやすいのは、20代と50代という話を聞いたことがあります。
20代は若さ、スピード、また周りも若いヤツを応援してやろうという雰囲気になりやすい。
50代以降は、これまでの人生経験、人脈、信頼で成功していくでしょう。

一方30代、40代の独立というのは失敗する確率が高いそうです。
年齢が高いから一方的に不利だとも言えません。
年齢を重ねているメリットを活かせば、かなり成功する確率が高くなります。

土地家屋調査士の新規登録者の年代別の構成比をお知らせします。
平成30年度のデータです。
20歳代:21人(7.3%)
30歳代:83人(28.9%)
40歳代:124人(43.2%)
50歳代:40人(13.9%)
60歳代:15人(5.2%)
70歳代;3人(1.0%)
80歳代:1人(0.3%)

年齢別の新規登録者ですが、
40歳代までが79.4%
50歳代以上が20.4%

50歳代というのは決して若くはないですけど
50歳代以上の新規登録が20.4%いるわけですから、全然無理な年齢ではありません。

資格制度には、年齢制限がありません。障害有効で定年がないんです
仮に80歳まで仕事を続けるとしても50歳から30年間も働けることになります。

50歳から土地家屋調査士デビューするメリットというのは大きいです。

土地家屋調査士の仕事として、難しいのが境界立会です。
土地の境界線の確認をして、境界確認書に署名と捺印をいただくのですが、そこで苦労することが多いです。
お互いの境界線の主張が違うという争いもあります。
しかし、中には隣人との関係が長年に渡ってこじれていることもある。
クレーマーやマウントを取りたいだけの人もいます。
神経質でなかなか結論を出していただけないこともあります。

測量の技術や知識、実務経験も大事です。
しかし、それ以上に人生経験から来る人間力が大切なのです。

土地家屋調査士で開業して、業務を行うためには、
まずは難しい試験に合格して、測量の実務を経験する必要もあります。
また測量機材を揃えるなど、他の士業と比べるとお金がかかります。

でも、その参入障壁の高さが、逆に言うとライバルが増えないということが言えます。
儲かりそうだからと言って、急に参入してくる人が増えてレッドオーシャンになるということはありません。

「今から、土地家屋調査士の資格を取って独立なんて、いい歳して、何やってんの?」と笑う人もいます。
心ない言葉、ドリームキラーもいます。
でも、自分の人生ですから自分の好きなようにやったらいいと思います。
やって後悔をするよりも、やらない後悔はしたくないです。
いくつになっても、目標を持って、その目標に向かって頑張っているというのは、
充実するし、生き生きして格好いいと思います。
80歳になっても、社会に貢献して、やりがいがあって、収入がある。
そんな人生がいいですよね。

周りがどう思おうが、自分のやりたいことをやって行く。
そのほうが楽しいですよ。
セカンドキャリアとしての土地家屋調査士、ぜひチャレンジしてください。

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