【本紹介】話すより10倍ラク! 新 聞く会話術 西任暁子著

家庭でも、職場でも、所属する団体でも、コミュニケーション能力が必要なんですよね。

人間の悩みの9割は、人間関係と言われています。

中でも、土地家屋調査士の場合は、土地の境界の確認という業務がありますので、

コミュニケーション能力と言うのが非常に重要になってきます。

 

そんなときに役立つのが、今回紹介するこの本

「話すより10倍ラク! 新 聞く会話術」著者は、西任暁子さん、

ラジオDJとして、5000人以上の人のインタビューをしております。

スティービーワンダーに、木村拓哉さん、稲森和夫さんとインタビューをした著名な人の名前を挙げたら数え切れません。

そしてスピーチコンサルタントとして、話し方を教えているスペシャリストでございます。

私自身も、西任暁子先生の話し方教室の第2期を卒業してこの5月からも第3期生として受講します。

 

今回紹介するこちらの本で、相手に気持ちよく話してもらう話を引き出す技術が手に入ります。

ぜひ最後までご覧ください。

 

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どーも(^^)

開業21年、土地家屋調査士の杉山です。

このチャンネルでは、土地家屋調査士としての経験、知識、考え方をお話しています。

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それでは、相手の輝きを引き出す5つのステップを紹介します。

1つ目は、相手を好きになる

2つ目は、相手が話しやすい場をつくる

3つ目は、褒めて心を開いてもらう

4つ目は、相手が話したいことを引き出す

5つ目は、話を盛り上げる

 

 

1つ目は、相手を好きになる

いや~この人苦手だな。

そう思うとき、ありますよね。

そんなときは大抵うまく行かないんですよ。

「だったら相手のことを好きになればいいじゃん」と思ったんですって。

 

①苦手な人に会う前は、つくり笑顔

口角を無理やり引き上げて笑顔をつくっても、脳は表情筋の動きから笑っていると認識するんですって、

だからつくり笑顔でも気持ちが明るくなります。

はい。今めちゃくちゃ笑ってます。

苦手な人と会うときには、まず30秒笑って脳を勘違いさせちゃいます。

 

②会う前にリサーチしておく

自分との共通点、好きなところ、聞いてみたいことをリサーチしておきます。

共通点があると相手との距離が縮まります。

相手の好きなところを見つけておく。

質問をある程度、準備しておきます。

ブログ、SNSの情報は事前にチャックして、ワクワクした気持ちで相手に会うことが大切なんです。

 

③のどのウォーミングアップ

ある程度、長い時間、話をしていないと、喉が閉まったような感覚になって、

いざという時にぱっと声が出せないなんて経験ないですか?

会議で言いたいことはあったんだけど、なんか話せずに終わってしまった。

 

そんなことにならないために、喉をウォーミングアップしておくといいんです。

昔のサザエさんで、おまんじゅうを口に入れて、喉につまらせて「ほんがんん」ってシーンがありました。

その「ほんがんん」をウォーミングアップでやっておくといいんです。

大事な打ち合わせとか、境界立会とか、スピーチをする前なんかに、「ほんがんん」「ほんがんん」「ほんがんん」をやっておくんです。

そうすると、喉が開いていざという時に言葉が、パーンと出ます。

ぜひ試してみてください。

 

 

 

 

 

2つ目は、相手が話しやすい場をつくる

 

①目線を合わせてから話しかける

突然、後ろから話しかけられると「なにー」みたいな感じになることないですか?

話しかけられるほうも、心の準備が必要なんですよね。

まずは、目線を合わせる。

笑顔で、明るいトーンで、相手にへそ向けて

「こんにちはー」というわけです。

これで話しやすい雰囲気を作るんです。

山で突然クマに出くわしたときが危ないって言うじゃないですか。

クマもびっくりして襲いかかってくるんですよ。

建築現場なんてクマみたいなマインド持ってる人もいるから、バッタリ出くわすと

「そこタイル貼ったばっかりだから、踏むんじゃねーぞ」とか言われちゃうんです。

 

まずはちょっと離れた位置で「どーも」みたいな感じで目線を合わせる。

それから「こんにちはー、建物の調査で来てます。よろしくお願いします。」

なんて言うとスムーズに仕事ができるわけです。

 

まずは目線を合わせる。それから始めることが大事なんです。

 

②予想外の答えも受け入れる

予想外のことを言われることあります。

「境界立会い、うちには関係ないからそっちで勝手にやって」

「えーっ!」

「この杭は、知らないうちに勝手に入れられたので境界ではありません。」

「えーっ!」

何を言われても、一旦は受け取りましょう。

バッターではなくてキャッチャーになりましょう。

「でも、だって、ですが」打つ気満々じゃねえか。

ノンノンノン、相手の言葉を打ち返さない。

一旦は受け取りましょう。

相手がそう思っている事実を受け入れるんです。

「境界立会い、うちには関係ないからそっちで勝手にやって」

「境界立会い、関係ないと思われますよね。境界はお互いの土地の範囲を示すものなので、ぜひ〇〇様のお話を伺いたいんです。」

 

「この杭は、知らないうちに勝手に入れられたので境界ではありません。」

「そんな事実があるんですね。教えていただいてありがとうございます。いつ頃から杭が入っていたか教えて頂きますでしょうか。」

 

どんな考えも受け入れる。

そして相手の答えを受け取ったことを言葉にして伝えるんです。

 

 

 

 

3つ目は、褒めて心を開いてもらう

 

①2倍返しで褒める

先に相手に褒められた場合にどうするか?

その場合には、「むしろ」を使って褒め返します。

「ネクタイおしゃれですね」と言われたら

「むしろ、〇〇さんのネクタイが素敵だと思ってましたー」

むしろです。

「笑顔が最高ですね」と言われたら

「むしろ、〇〇さんの笑顔がなんて素敵だと思ってたんですよ」

 

「むしろ」を使って、褒められたら褒め返す。倍返しだ。

お試しください。

 

②陰で褒める

「杉山さんが入れる境界杭は、きっちり垂直で、向きも高さもバッチリと〇〇さんが言ってたよ。」

と人づてに言われたらどう思いますか?

直接言われるよりも、〇〇さんが言ってたよと人づてのほうが嬉しいですよね。

これが、陰で褒めるということです。

 

人づてに聞くと効果が2倍になります。

陰口を言われたら、2倍腹が立つし、

陰で褒められたら2倍嬉しいということになります。

 

 

 

4つ目は、相手が話したいことを引き出す

①質問されたら質問返し

「週末は何をしていたのですか?」

なぜ相手がその質問をするのか?

質問は、自分が話題にしたいことのきっかけづくりのことがあります。

 

相手の意図をくみ取って、短く答えて質問で返す。

「週末は何をしていたのですか?」

「朝は、5時に起きて掃除して、YouTubeの撮影をして、10時にスポーツジムに行ってトレーニングをしてサウナに入りました。」

「その後は、家でのんびりしました。」

うるせ~。うるせ~。

質問されると嬉しくてついいろいろ話したくなっちゃう。

でも相手は、自分が話したいことを質問してることがあるから、そこをくみ取るんです。

 

「週末は何をしていたのですか?」

「家でのんびりしてました。〇〇さんは週末どうされてんですか」

これだよ。これ。

相手の意図をくみ取って、短く答えて質問で返す。

 

②相手の答えを繰り返しながら聞く

「どんなお仕事をされてるんですか?」

「土地家屋調査士です。」

「何をする仕事なんですか?」

「土地の測量とか、不動産の登記」

「資格とか必要なんですか?」

「一応、国家資格が必要です。」

質問→答え→質問→答え→質問→答え

と続いていくと、取調です。

いやーな雰囲気になるんです。

 

相手の答えを繰り返しながら聞きます。

「どんなお仕事をされてるんですか?」

「土地家屋調査士です。」

「土地家屋調査士ですか、あまり聞き慣れない職業ですけど、何をする仕事なんですか?」

「土地の測量とか、不動産の登記」

「測量や不動産の登記をするんですね。資格とか必要なんですか?」

「一応、国家資格が必要です。」

 

こんな感じで、相手の答えを繰り返すことで、

尋問っぽくない、柔らかい雰囲気になります。

 

 

 

 

5つ目は、話を盛り上げる

 

①あいづちのバリエーションを増やす

みなさんは、あいづちの種類どのくらいありますか?

「ええ」「はい」「そうですか」そんな感じでしょうか。

ノンノンノン少なすぎです。

あいづちのバリエーションを増やしましょう。

 

まず、相手の話を肯定したいときのあいづち

「そうですね」「そのとおりですね」「なるほど」「本当ですね」

「私もそう思います」「もっともです」「やっぱり」「まったくです」

 

つぎに、興味があることを表したいときのあいづち

「驚きですね」「信じられません」「本当ですか?」

「そうなんですか?」「それでどうなったのですか」

「すごい!」「それから?」「それで?」

「面白いですね」「もっと教えてください」

「ほぉ」「まぁ!」「なんと!」「へぇ」「えぇ」

 

そして、同意できないときのあいづち

同意はしないけど相手の話を受け入れたことを示します。

「そうなのですね」「興味深い考え方ですね」「新しい視点ですね」

「独自の視点をお持ちなんですね」「〇〇さんならではですね」「そうかも知れませんね」

「その考えに賛同される方は、多いでしょうね」などなど

 

こんな事を言われることがあります。

「境界についてはいいんだけど、判子は押したくない」

「そのようにお考えなのですね。過去に判子を押して嫌な思いをされたのでしょうか」

 

「あいつには、さんざん嫌がらせをされたんだ、だから境界立会いには協力しない」

「そういうお気持ちになられたんですね。もしよろしければ、何があったのかお聞かせいただけますか?」

 

「この杭は境界ではありません。」

「なるほど〇〇様は、そのようにお考えなんですね。くわしくお聞かせいただけないでしょうか」

 

「境界立会い、うちには関係ないから、そっちで勝手にやって」

「そのように考えられるのも無理もありません。こちらの勝手なお願いですみませんが10分程度で確認は終わりますので、見ていただけないでしょうか」

 

このようなあいづちで、相手の話しを受け入れたことを伝えます。

 

肯定するあいづち、興味を示すあいづち、同意しないけどあいづち

ぜひお試し下さい。

 

 

②長々とつづく退屈な話をさえぎる

みんながつまらなそうに聞いている長い話は、さえぎるのもやさしさです。

 

でも話をさえぎるの勇気いります。

話してる人は、気持ちよくなってる、そこで大切にするのはタイミングです。

 

どんな人でも息を吸うときには話が途切れます。

その瞬間に話をさえぎるんです。

「そうなんですね」「いろいろお伺いできて良かったです」

など大きめの声で肯定語を言うと場の明るさが失われることはありません。

そこで別の人に話を振ります。

「そうですか。今の話、〇〇さんはどう思いますか?」

「いいですね。今度は〇〇さんの考えも聞きたいです。」

肯定語でさえぎった後には、つぎに話して欲しい人の名前を言いながら、その人に体を向けちゃいます。

これを一息で言うのがコツなんですって、息を吸ってしまうとまた話し好きの人が話しだしちゃうなんてこともあります。

 

あとは話題を変えてしまいます。

「話を変えてしまいますけど、いいですか」

「実は今日、みんなと話したかったことがあるんです」

「今、急に思いついたことがあるんだけど、言ってもいいですか」

 

つまらない話が続いたときには、相手が息を吸ったタイミングで

他の人に話を振る、もしくは話題を変えて、

バランスよく話せるように明るくさえぎる。

 

こちらの「新聞く会話術」の本を紹介いたしました。

紹介したこと以外にも、すぐに使えて役立つエッセンスが凝縮されています。

概要欄にリンクを貼っておきますので、興味があればご購入ください。

 

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