【実は激務?】土地家屋調査士の仕事の意外と辛いところ5選

 

今回は、ここが辛いよ土地家屋調査士5選というお話をします。

土地家屋調査士と関わりのある人
土地家屋調査士の仕事に興味がある人
土地家屋調査士で開業を目指している人には、
こんなにつらい思いをしているんだと言うことがわかっていただけます。

ぜひ最後までご覧ください。
どーも(^^)
開業20年、土地家屋調査士の杉山です。
このチャンネルでは、土地家屋調査士としての経験、知識、考え方をお話しています。
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それでは、ここが辛いよ土地家屋調査士5選
1つ目は、新しい機械についていけない
2つ目は、土日の出勤は普通です
3つ目は、忙しい時期と暇な時期との差が大きい
4つ目は、測量は隣地ガチャです
5つ目は、BtoBの仕事が多い

それでは、
1つ目は、新しい機械についていけない
測量専用の計算ソフトであったり、
トータルステーションという測量の機械の操作を覚えるのがけっこう大変です。

下手に設定のところなんかをイジってしまうと、元に戻せなくて大変な思いをしたり、
現場で突然、機械が動かなくなったりというトラブルも起きます。
社員さんで、機械が得意な人が1人でもいればいいんですけど、
今は社員さんがいないんで、全部私が解決しないと行けないんでかなり大変です。

先日も、現場で測量の機械とポケットコンピュータがBluetoothで接続してるんですけど、
その接続がうまくいかなくて現場で作業が出来なかったんです。

私みたいな機械オンチには、辛いです。

 

2つ目は、土日の出勤は普通です
測量で隣の人と境界線の確認をするんですけど、
平日は会社に努めていて土日を希望される人が多いです。
なので土日に境界立会を行うことが多いです。

また不動産業者さんも土日は、普通に仕事をしています。
お客様との契約とか打ち合わせは、土日に行うことが多いので、
当然そこで疑問点があると電話がかかってきます。

なので普通に土日も稼働するよになります。
私の場合は、もともとオンオフという意識がないんで全然問題はありません。
仕事が遊びで、遊びが仕事みたいな間隔です。

よく日曜日の境界立会で、家族を連れて現場まで行って、
その近くの遊園地とか動物園とか、遊ぶ場所に行って帰ってくるというはよくやります。

仕事は仕事、プライベートはプライベートで区切りをはっきりしたい。
オンオフを区別したいという人は、辛いと思います。

 

 

3つ目は、忙しい時期と暇な時期との差が大きい
少人数で事務所を運営していく中で、
普段は10万円、20万円くらいの不動産の登記関係の仕事、
あとは50万円前後の小規模な測量をメインに仕事させてもらってます。

そういった中で、200万円、300万円の大きい仕事をいただくことがあります。
その大きい仕事が、3本、4本と重なるとかなり忙しいです。
実は、今結構忙しいんです。

また土地家屋調査士の職務上の責任を考えると外注するというのもやりづらいとことろある。
外注をつかうというよりは、その業務自体を紹介するということになります。

そうかと思うとパタッと仕事がなくなることもあります。
とにかく仕事量の波が大きくて、忙しい時期と暇な時期みたいな季節などのパターンもない。

忙しいから安易に増員もできないです。

ちょうどいい仕事量というのはほとんどなくて、
常に忙しすぎるか、ヒマすぎるかどちらかになります。

 

4つ目は、測量は隣地ガチャです
ガチャというのは、ガチャガチャです。
くじ引き、運次第ということです。

測量で境界確認をするのに、隣にどういう人がいるかというのは、
やってみないと分からないです。
神経質な人もいるし、少しでも境界で得したいという人もいるし、
いつも留守で連絡がとれない人もいるし、行方不明の人もいます。
どういう人に当たるかは本当に運次第です。

そういった中で、測量の期日を設けられます。
一般的には不動産の売買契約が済んでから、測量に着手します。
そして、3ヶ月後、4ヶ月後の代金決済までに測量を完成させます。
当然、隣地との境界確認書の取得が売買の条件として、契約に盛り込まれます。
期日までに境界確認書が揃わなければ、基本的には売買契約は解除されます。

売買の期日がある中で、関係者からは強いプレッシャーを与えられる。
そしてなかなか立ち会いに応じてくれない隣地の所有者さんとなると、
本当に胃がキリキリする思いで仕事をします。

以前に測量したところの隣の人なんですけど、いつ行っても留守なんです。
曜日を変えて、時間を変えて伺っても、いつも留守なんです。
近所の人に聞き取りをしたら、どうやら海上自衛隊に勤めているらしい。
一度、船に乗る勤務に出ると2ヶ月、3ヶ月、場合によっては6ヶ月帰ってこないこともある。

そんな中で、売買の期日は迫ってくる。
関係者からはプレッシャーを与えられる。
隣地の人は、いつ行っても留守の状態。

「いや~また留守か~」と思いながら、現場に立ち尽くしてたんです。
そしたら、ふら~っとママチャリに乗った40歳くらいの男性がこっちに近づいてくる。
どんどんどん近づいてくる。
そして、その隣の家にママチャリ止めたんですよ。
もー声が震えました。
「田中様(仮名)ですか?」
向こうからしたら、声震えてるし、目が血走ってるし、鬼気迫る感じで、こいつなんだー??
みたいな感じですよ。
すかさず、
「隣の土地の測量をしております。隣の皆さんの境界線の確認のお願いをしています。」
と言いながら、他の人が署名捺印している書類を見せる。
そして境界確認をして書類に、署名捺印をいただきました。

売買の期日は、ギリギリセーフでした。

土地家屋調査士の仕事をしているとこのくらいの話というのは、
普通にいくらでもあります。

隣地ガチャというのは、本当に怖いです。
「測量費、高いんじゃないの?安くして」って言われると
ふざけんな!と思います。

 

 

5つ目は、BtoBの仕事が多い
BtoBというのは、ビジネスTOビジネスです。
企業間取引のことを言います。
一方BtoCは、企業が一般消費者にサービスを提供するパターンです。
土地家屋調査士の場合は、BtoBの仕事が多い。
しかも、おおよそ決まった不動産業者さん、建築業者さんから仕事をいただくということになります。
これが非常に厳しい。
納期が短い、報酬が安い、サービス業務が多いという厳しい状態になります。

なので、できるだけ一般の地主さんから直接ご依頼をいただくBtoCの仕事を増やすことが大切です。

不動産業者さん、建築業者さんからの依頼ですと、相手の業者さんも利益を出すことが目的にしています。
なので少しでも安く、早く、それなりに仕事をする土地家屋調査士を探すわけです。
しかも土地家屋調査士に依頼する仕事もおおよそ決まってます。
田を宅地にする地目変更とか、建物を新築したときの表題登記とか、土地を分けるの分筆登記とか、おおよそパターンが決まります。
そうなると、おおよそ業界の中で相場感というのが、出来ます。
しかも、仕事は大変なのにかなり安い相場感が出来上がっていきます。
しかも土地家屋調査士って、技術屋で測量会社に勤めていて、お客様との商売をまったく経験しないまま独立開業する人が多いです。
そうなると取引先の言われるがままに報酬を安くしてしまうということもあります。

これが土地家屋調査士の年収が上がらない原因だと思います。

士業の年収ランキングが、いろんなサイトで出ているんですけど、
おおよそ上位は、弁護士、税理士で、
土地家屋調査士は8位、9位の下位の方にいるという感じです。

不動産業者さんの場合は、会社にもよりますけど、
過度はノルマ営業、モラハラ、パワハラ当たり前みたいな会社もあります。
「灰皿が空中を飛び交ってる」なんて話しを聞くことがあります。
その波動をたまに会社の外の業者にもやってくる人もいます。
そんなの自分の会社の中でやってくれという話です。

次から、その担当する仕事は受けないということになります。
ノルマ営業、モラハラ、パワハラ当たり前みたいな会社で働いている人は、
メンタルが壊れてることが多くて、こっちもその波動を受けてしまいます。

最近は、私の事務所はBtoBの仕事(業者からの依頼)を減らして、
BtoCの仕事(一般の人から直接の依頼)を増やすようにしています。

一般の人からの依頼を増やすためにインターネットを使った情報発信をしています。

 

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